BMW 116i Sport、ワインディングインプレッション。

っとゆ〜わけで、

前回の続き。今日は早朝から峠道をうねうね走って、ひさびさに、もみの木森林公園へドライブをしたのでインプレするよ〜
車両は、F20型116i Sport(2012年10月初年度登録&走行7,000km未満の中古&先月末納車、以下116i)。所有者はワシのおやぢ殿。E46型320i(以下、320i)からの乗り替え。
結論から言うと、めちゃめちゃ良い。正直、ワインディングで116iがこんなに良いとは思ってなかった。というのも、これまでの320iだと街乗りや高速だと快適なんだけど、峠道ではどうしても車重が重たく感じられて、いわゆるスポーツドライビングはちょっと無理だなーっと思ってたから。っと言いつつも、何度も、もみの木森林公園へ通ったけど。(ぉぃ

それが車重のせいなのか、エンジンの非力さ(トルク特性?)ゆえなのか、足回りのせいなのか、とにかく320iは峠では全般にモッサリと重く感じる。比較対象は、ランエボ9MR。または、EGシビック(E-EG5)だ。何というか、普通にセダンで峠を攻めてる感じ。まあ、実際そうなんだけど。もちろん、アクセルをベタ踏みにすれば、そこそこ気分も盛り上がっては来る。ただ、ランエボで峠に行ってるときのような、ワクワク感(アドレナリンが溢れ出る感じ)は正直乏しかった。もみの木森林公園へ何度も通った(あさらかん)のも、ドライブそのもので楽しむ(興奮する)というよりも、自然環境に浸かったり、仲間に会いに行く楽しみの方が動機としてはるかに強かった。正直なところ、320iでのワインディングは移動過程的な意味合いが強く、モッサリ感を思い出すと若干苦痛ですらあった。


ところが、116iの場合、ちゃんとスポーツドライビング出来るのである。*1それもヘタすると、ランエボ9MRと互角か、もしかするとランエボよりも快適で、そして、ワクワクする瞬間さえあったように思う。
ちなみに今回は、走行7,000km未満&納車直後&万一壊したらきっと怒られる、という前提があるので、実は全開にはしていない。いや、ちょっぴりはしたけど。それでも、レッドまでは回さず、様子を見る感じで、4,000rpmから、せいぜい5,000rpmくらいまでしか回していない。オドメーターが示す走行距離的には、慣らしが終わった頃合いだけど、前オーナーがこの1年でどんな乗り方をしてきたかも分からないので、今回は慣らしの仕上げ(の前段階)的なイメージで走ってみた。
なので、自分的ルールの回転しばりを外して、全開でレッドまでキッチリ回したら、さらに良いかも知れない。いや、きっと良いに違いない。なので、また116iでワインディングに出かけるのが楽しみで仕方が無い。


ここで、ランエボ9MRの名誉のために言っておくと、カタログスペック上、116iSportは136ps/22.4kgmなので、馬力もトルクもランエボの約半分だ。*2なので、116iはランエボのような暴力的な加速Gでシートに身体が押し付けられるような加速はしないし、走行ステージを限定しない条件での、絶対的な速さもランエボのがはるかに上回ると思う。ただ、体感としては、馬力もトルクももっと出てるような気がする。錯覚かも知れないけど。あとは、116iの場合、前後重量バランスや駆動方式も含めて、とにかく全体的なバランスが良い。それがワインディングを駆け抜けるときの、体感的な気持ちの良さにつながっていることは間違い無いと思う。何というか、ランエボが暴力的で野蛮な絶対的な速さだとすれば、116iの速さはもっとジェントルでスマートな速さ、だと思う。*3

何だか愛車のランエボのワルクチを書いてる気がして来たが、自分はランエボのバランスの悪さが大好きなのだった。フロントヘビーな横置きエンジンでFFベースのフルタイム4WD。構造上の理由から必然的に生じる、アンダーステアをACDやAYCといった、電子制御技術で無理矢理克服する本末転倒的強引さ。そのアクの強さ、クセの強さがたまらないからランエボを愛して止まないのだった。あとは、EGシビック時代(9年間)が長かった上、シビック以前のシャレードやアルトなど、これまで横置きエンジン(FF)の車しか所有してこなかった経歴も大きい。


まあ、つまり自分はクセのある車が大好きなヘンタイ(良い意味で(笑))なわけだけれども。今回は、116iの正当派の素直なフィーリングにすっかりヤラレてしまった。ただ、惜しむらくは、電動パワステのフィーリングがいただけない。攻め込めば攻め込むほどに不安になってくる。いわゆるステアリングインフォメーションというヤツが乏しい。あまりにハンドルが軽すぎて、ハンドルの舵角と、実際のタイヤの舵角に大きな差(許容出来ない誤差)があるんじゃないかと不安になってしまう。

まあ、もっとも116iで峠を攻めるなってことなんでしょうな。山道を目を三角にしてハンドルにしがみついて走る車ではないってことかも。ただ、これが油圧パワステなら、と思うとここだけはちょっと(かなり?)残念。

他にも気付いたことや書きたいことはたくさんあったのだけれども。それらについてはまた機会があれば触れるとして、今回は切りの良いこの辺で筆(キーボード)を置きたいと思う。

*1:もちろん、車名にSportって入ってるし。ボディ側面にもSportって書いてあるんだけど、看板に偽りは無かった!

*2:ちなみに116iSportの車重は1,430kgなので、ランエボ9MR/GSRより10kgだけ重い。

*3:もうちょっと補足すると、ランエボ9MRの280ps/40.8kgmという馬力&トルクはタイトなワインディングではもてあまし気味なのもあると思う。今回の走行ステージでは116iくらいの馬力&トルクがマッチしているのかも知れない。