ランエボ乗りによる、三菱i-MiEV(アイ・ミーブ)試乗インプレ。

っとゆーわけで、ランエボ9MRを車検で受け取った帰りに、日頃お世話になっている、営業所の担当の方のご厚意でi-MiEVアイ・ミーブ)を試乗してきたよ〜
天候は傘がいらない程度の小雨。路面はドライ、または若干ウェット。試乗コースは廿日市市広島市佐伯区にかけて、西広島バイパス(野坂中学校南口〜波出石)と旧国道2号線(宮島街道)が少々。あとは細い路地や踏切など。
走り出してまず印象的だったのは、加速感が「電車みたい」ということ。ガソリンエンジンのような上下の振動は全くないし、M/TやA/Tのようなシフトチェンジも存在せず、CVTの「うにゅいーん」という気色の悪い(失礼)加速感とも異なる。完全にリニアな加速フィール。まさにこれがモーターの加速なんだと思った。RX-7(FD3S)は運転したことがあるので、雰囲気としてはロータリーエンジンに近いかも知れないと思ったけれど、M/T車はシフトチェンジがあるので、どうしても加速が途切れる瞬間があるし、ターボ車の炸裂するような加速感ともちょっと違う。加速フィールは「電車みたい」というのが一番伝わり易いんじゃないかと思う。それを特に感じるのがストレートでアクセルをベタ踏みしたとき。どうしても、ランエボと比較してしまうので、300馬力級のハイパワー4WDの炸裂するようなスタートダッシュとは比べられないけれども、一種独特の気持ちの良い加速フィールがあるし、普通のガソリン車(軽自動車)と比べて遅いわけではない。ただし、バイパスや高速道路のような場所では、もう少しパワーが欲しいな、というのが正直なところ。Dポジションでは必要十分なトルクが楽しめるけれども、ECOポジションに落とすと、物足りない感じ。むしろバイパスよりも、路地裏のような狭い道での印象が良かった。アクセルを踏めば即トルクが立ち上がる感じが気持ちがよい。ターボ車のような太いトルクとは言えないけれども、必要十分なトルクがタイムラグなく即立ち上がる感じ。レスポンスが良くて、キビキビと走れる。ガソリンエンジンかモーターかという議論を置いておいて、とにかく気持ちの良い走りが出来る、車だと感じた次第。おそらく、RRというレイアウトや床下にバッテリーを置いた低重心も寄与してるんだと思うけど。安定感が高くて、レスポンスが良くて、小回りが効く。車としての完成度は高いと思った。まあ、ベースの三菱i(アイ)の出来が良いのかも知れないけど。
特に街乗りで印象的だったのが、モーターの静寂性。ガソリンエンジンのような、アイドリングの振動やノイズも存在しないので、信号待ちで助手席の営業の人と話をしていても、非常に静かで話しやすい。まあ、その辺はプリウスのようなハイブリッド車が信号待ちでアイドリングストップしてる状態と変わらないと思うけど。
あと、バイパスを高速巡航していて思ったのは、意外と高級感が高い車に思えること。これはガソリンエンジンの振動が無いためだと思うのだけど。目隠しをされて、「V12エンジンです」って言われても、ワシは信じてしまうと思う。それくらい振動が無くて、ノイズが無くて、スムーズ。あと、乗り心地の安定感は、低重心によるところが大きいと思う。軽自動車にありがちな、加減速による、ピッチングとかが少ない気がした。あるいは、ベース車のi(アイ)が軽自動車にしては、ホイールベースが長いせいだろうか。とにかく、RRという車両のパッケージングが良い方向に作用している印象が強い。自分はベース車両の三菱i(アイ)には乗ったことがないので、機会があれば、乗って比較してみたいと思った。
っと、以上、日頃辛口のワシにしては珍しくベタ褒めのインプレなのだけど。今回はいつもと違って、友達の紹介とか、知人の車ではなく、自分が日頃お世話になっている方の紹介で乗せてもらったので、贔屓目のインプレになってる点を差し引いてもらえればと思うっす(笑)。
ただし当たり前だけど、ランエボと比べれば当然非力。お金があれば、i-MiEVアイ・ミーブ)をセカンドカーにしたいと思うけれども、1台しか選べないとしたら、i-MiEVアイ・ミーブ)だけというのは、ワシには出来ないと思った。ワインディングに持って行けば、そこそこ楽しめる車だとは思うけれども、高速道路でランエボのような思うがままの高速巡航をしたり、あるいは、サーキットでラップタイムを競う車ではないと思った(競っても良いけど(笑))。なのでたとえ将来、i-MiEVアイ・ミーブ)の車両価格が十分に安くなったとしても、いまのランエボ9MRからの乗り換えとしては、さすがに厳しいのだけど。発電過程を除いてCO2排出量ゼロという、かつての夢の自動車が今や現実に個人で買える(お金さえあれば)、というインパクトはデカい。しかも、そのために走りを犠牲にする必要はなく、むしろ一般的なガソリンエンジンを搭載する軽自動車よりも、ずっと軽快で気持ちの良い走りをするように感じた。大げさに言えば、ひさびさに自動車の明るい未来を見たように思う。
っとゆーわけで、i-MiEVアイ・ミーブ)のご用命は広島三菱へ(宣伝)。(ぉぃ