ポルシェよ、お前もか。

現行の991型では、ポルシェ911ターボからついにMTモデルが姿を消し、7速PDKのみになるらしい。
GT3でも同様に、7速PDKのみになったので嫌な予感はしてたのだけど。
MTモデルが出れば買うつもりだったのに(うそ)。


結局、R35GT-Rが2ペダルのみでデビューしたのは、正しかったということなのだろうか?
ATのトルコンのような伝達ロスが無い、デュアルクラッチトランスミッションが実用化されて以降、効率だけを求めれば、必然的にPDKのような2ペダルになるのは理解出来るのだけど。あるいは、車としてのバランスを考えた場合、500馬力級/40kgm超のパワーユニットを、もはやMTで制御するのが現実的では無いということなのだろうか? 500馬力の車は運転したことないから分からないけど。1,000馬力でも2,000馬力でも頑張ればMTでも、まだまだ全然イケる気がするんだけどなー


移動手段以外の楽しみとしての車を考えた場合、あるいはタイムアタックのみを目的としない場合、効率だけを重視されても、自分はナンセンスに感じる。例えば、日曜の夜明け前から、ワインディングに向かうのはその過程のドライブを楽しみたいからであって、必ずしも現地に到着することが目的ではない。先日は116i Sportだったので2ペダルだったけれども。ATが全てを台無しにするとは思わないけれども、ATであるだけで半分くらいは台無しになっている感覚はある。そのくらい自分はMTが好きだ。


そんなわけで、ただでさえ日本では絶滅危惧種のMTが、ポルシェでさえ採用しなくなってくるとなると、悲しいものがある。日本市場を見てみると、インプレッサWRX STIの限定モデルが出るたびに良いペースで売れていて、一方、ランエボXの売れ行きは微妙だ。ここでエボXの場合は、2ペダルのTC-SSTがある代わりにMTモデルは5MTだけのため(インプは6MT)、MT好きな一部のユーザー層がスバルに流れてるんじゃないかという気もする。


こうなってくると、やはりいま乗っているランエボ9MRに一生乗り続けるしかない機運がいっそう高まってくるのであった。