二次創作における性描写と著作権と作品の愛し方。

原作者が性描写を嫌うのであれば、著作権法に基づき、民事訴訟を起こして差止請求なり損害賠償請求なりすれば良いと思う。*1ただし、第三者がそれを嫌う場合は、見なければ良いだけではないのだろうか?
どのような形であれ、一度世に送り出された作品は、受け手個人によって様々な解釈をされ、評論され、誉められけなされ、そして二次創作されるのが定めだと自分は考える。それがイヤならば、世に出さなければ良いだけのこと。自分の手元にだけおいて、その作品を生涯愛せば良い。特に作品を販売し対価を得ているのであれば、原作者にはその程度の覚悟があってしかるべきではないだろうか。
そして、男性向けであれ女性向けであれ、二次創作している側の心理を代弁するならば、おそらく、彼(彼女)らはキャラクター同士の性描写を描かざるを得ないほどの衝動に突き動かされていると思うし、それはそれで作品の愛し方の一つの形態であると、自分は思う。自分は描き手としてキャラクターの性描写を描いた二次創作物を作ったことはないけれども、それぞれの二次創作物を読んでいれば、作り手の気持ちは良く分かる。*2
ここで例として挙げるのに適切かどうかは分からないが、例えば黒犬獣氏はきっとセラムンが好きでたまらないのだろう。で、なければあれだけ作品を描き続けることは出来ないだろうし、そのキャラクターへの愛情は原作者以上と言っても良いのではないかと、自分は考える。

*1:参照→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E4%BE%B5%E5%AE%B3

*2:もちろん愛のない、商業ベースの二次創作物も中にはあるけれども。