iPhoneはポルシェじゃない。
揚げ足取りにしかならないけど、iPhoneの自動車への例えが全然しっくり来なかったのでコメントしてみる。
本当に？ アルファロメオは運転したことないけど、トヨタと変わらなかったら心底ガッカリだ。
実際、アルファロメオを運転する感覚は、トヨタとあまり変わらない。大衆車なのだ。
これがスポーツタイプのBMWやポルシェ、フェラーリあたりだと明らかに運転感覚が違う。
ハンドルは重くなり、車高は低くなり、路面の状況がうんざりするくらいステアリングに伝わってくる。
BMWはおやぢのE46型320iを何度も運転してる*1けど、これこそ大衆車の運転感覚だと思う。E92型の320iもボディの剛性感は上がった印象だが基本的には同じ。
いや、「スポーツタイプのBMW」ということであれば、Z4を旧型も新型*2も運転したけど。これもわりと普通。スタイリングは大衆車的ではないかも知れないけど、ごく普通に運転しやすい車だった。特に新型の電動パワステは、軽くて超ラクチン。そういう意味では大衆車的と言っても良いと思う。それどころか、今やM3(E92)クーペでさえ大衆車的だった。*3
「路面の状況がうんざりするくらい〜」のくだりは、確かに997型の911*4やボクスター、ケイマンはそうだった。でも自分にとってはそれは車としてごく当たり前のことに思える。トヨタの足回りが異常。カローラ（たぶん一個前のモデル）はレンタカーで借りて運転したことがあるけど、あれはちょっとひどいと思った。カローラファンの方には申し訳ないけど、足回りがふにゃふにゃで全然ステアリングからインフォメーションが伝わってこない。電動ステアリングも昨今のゲームのフォースフィードバックの方が良くできてると思えるくらい、状況が伝わってこないし、運転してる実感がない。リアルワールドにいるのを忘れるほどに、まさにバーチャル感覚。
これは大いに異論を唱えたい。ガヤルド（MY07モデル/6速e-gear）は助手席にしか乗ったことはないけれど。
いちどランボルギーニ・ガヤルドを運転させてもらったことがあるが、耐えられない
くらいに居住性が悪かった。カッコいいし、速いけど、運転は冷や汗物だ。
超快適だった。全開で加速してもらったが、全然快適。ドライバーも全く涼しい顔をしてハンドルを握っていた。スピードメーターだけが非現実的な数値を指しているけれども。エンジン音は確かにデカいけど、シフトショックも気にならないし*5、居住性が悪いとは思えない。いや、確かに狭いしカローラよりは窮屈ではあるけれども。
しかも、ガヤルドは4WD。超安定してる。公道において、いきなりテールスライドするような状況は皆無と言って良いだろう。また、ムルシエラゴにも岡山国際サーキットでプロドライバーの助手席に乗せてもらったことがあるけど、快適だった。いわゆるレーシングカー的な乗り後心地の悪さを期待して乗ると、ガッカリするレベルだと思う。コーナリング中の横Gは確かに信じられないレベルだけど、居住性は悪くないし、非常に安定している。ドライバーのウデもあるとは思うけど、全然危険は感じなかった。コーナーで前車がスピンしたところを、安全に余裕をもってパスしていった。フェラーリは乗ったことはないけれども、昨今のいわゆるスーパースポーツはみんな超快適なんじゃないかという気がする。あるいはヴェイロンにしても、1,000馬力解除のキーを挿さなければ、意外と普通なんじゃないかな。まあ、F433時代のフェラーリとかなら乗りにくいかも知れないけど。それでも電子制御をOFFにしない限りは普通に乗れるんじゃないかなあ。もっとも、ワシの運転感覚も少々常識からズレていることは否定しないのであてにならないかも知れない。（ぉぃ
本当にそうかなあ？ ランボルギーニはフェラーリに対するアンチのスタンスもあるので、普通の人が買える価格かどうかはともかく、売れるのであれば一台でも売りたいのが本音じゃないかな。親会社のアウディにしたって、売れるなら売りたいでしょう。むしろ買えなくすること（需要を満たすだけの供給をしない）で、価値を高めようとするのは、フェラーリのいつものやり口なのでは。ランボルギーニはフェラーリよりもずっとオープンで良い意味で工業製品的なビジネスのやり方をしているように感じるけど。
Phoneがポルシェだとしたら、ティファニー携帯やプラダフォンはランボルギーニかもしれない。
普通の人が買わないことにより高い価値がある製品だ。
あ。上記以外のiPhoneについてはそんなに異論はないです。（笑
