エボ6とエボ9MRとフィットとカローラとBMW。

先月乗った車のインプレを今頃になって書いてみるテスト。(汗
実はもっと早く書きたかったんだけど。なかなか落ち着いてキーボードに向かう時間が取れなかった。本当はエボVIは単体でインプレを書きたかったんだけど。ちょっと時間が経ちすぎて印象が薄くなってしまって分量を書ける自信が無いので、申し訳ないのだけど他の車といっしょにさせてね。>EVOgirlさん


フィットアリア

そんなわけでまずは軽〜くフィットアリアから。
レンタカーで借りた車で型式はDBA-GD8。返却時のオドメーターは19,533km。おそらく900kmくらいは走ってると思うので、借りた時は18,500km前後だろうか。初年度登録が平成20年7月でまだ新しいのに、車体があちこち凹んでいて傷だらけ。よほどの下手くそばかりが借りたんだろうなあ。可哀想に。俺ならお前に傷一つ付けやしないよ、っと思うと借り物でも不思議と愛着を感じるのだった。(ぉぃ
車検証上の重量は1,060kg。適当にぐぐった情報によると、1.5リットルエンジンのCVT。エンジン型式はL15A、直列4気筒SOHCで、最高出力は110ps(81kw)/5800rpmの、最大トルクが14.6kg・m(143N・m)/4800rpm。ハッキリ言ってスペック上はだいぶショボい。借りてすぐ、アクセルを床まで踏んでみたがまあ出てくるパワーは知れている。
まずは首都高を走ってみた。環状線外回りから6号三郷線を常磐道方面に向けて走ったのだけど。ハッキリ言ってまっすぐ走るためだけに常に修正舵が必要。まあ、首都高の設計速度と比べると、ちょっとばかしハイペースで走っているので全てを車のせいには出来ないけれども。たぶん、パワステはEPSだと思うのだけど。この出来はひどいと思った。首都高をまっすぐ走れない(苦笑)。ゲンナリしながらも、さらに常磐道に乗って東を目指す。まあまあのペース(笑)で飛ばしたけれども、首都高を走っていた時ほどの緊張感はなかった。片側三車線の余裕のある道路だからかも知れない。まあ、普通に高速を走る分には困らない程度のスピードは出せることを確認した。ただしあまりスピードを出すとエンジンがうなってうるさいのはコンパクトカーのご愛敬か。
さらに印象的だったのは、雨の日の高速道路。首都高速環状線外回りから1号羽田線で横浜を経由して、湾岸線、そして横浜横須賀道路へと入っていったのだけど。やはり雨の日にハイペースで飛ばすと緊張感がともなう。一瞬、ハイドロプレーニングでコントロールを失って冷や汗をかいたのだけど。同乗者には気付かれなかった模様。雨の日の高速道路で飛ばしてはイケナイことが分かった。(ぉぃ
まあ、FFなのでそこそこのペースで飛ばしてもアクセル踏んでる限りは安定しているのだけど。四駆の安定感にはさすがに劣る模様。当たり前だけど。(汗
帰りは雨が上がったので第三京浜でアクセルを全開にしてみたのだけど。レッドゾーンが確か6,000rpmだったと思うのだけど。5,500rpmまでは回ってくれるのだが、それ以上は回りたがらない感じ。でも、CVTでここまでしっかり回ってパワーも出ていれば上出来だと思った。自分が昔乗っていた、EGシビックのZCはレッドの7,200rpmなんて一瞬で、そこからさらに踏むと簡単にレブリミッター(確か7,500rpmちょっと)に当たってたけど。(笑
そんなわけで、高速道路ではドライでもウエットでもイマイチな印象だったのだけど。これが都内の街乗りとなると断然良かった。何が良いのかと言えば、車重の軽さにつきると思う。自分が日頃乗っている、ランエボ9MRは1,430kgある(脳内スペック情報なのでたぶん)。1,060kgのフィットアリアと比べると400kg近い差があり、この差は本当に大きい。例えばランエボだと低速でちょこまか動くのが苦手なのである。つまり街乗り程度の速度域では、ちょっと車線変更しようかな、と思った時にスッと動けない。それが1,060kgのフィットアリアだと意味もなく、左右に車線変更してしまうくらいに軽々と車線変更出来る。*1この違いは乗り比べると実に大きい。ところが面白いことにランエボを高速に持っていくと、俄然生き生きしてくるのである。1.4トンの車重をものともせずに軽々と車線変更をこなす。280馬力オーバーのエンジンが生かせられる領域だ。本当に車によって得手不得手はあるんだなーっと実感した次第。
そうそう。今回久しぶりにホンダ車に乗ってみて、自分とホンダ車とのゲンナリするほどの(苦笑)相性の良さを再認識した。ここまで色々と悪口を書いたけれども、とにかく挙動が掴みやすい。基本的な挙動が昔、長く乗ったEGシビックとほとんど同じなのである。つまり、運転していて、何かアクションを起こした時に次に何が起きるのかが容易に予想出来る。これは2年前にエアウェイブに乗った時にも同じ事を思った。やはり同じFFレイアウトで同じメーカーの車となれば、共通する部分が多いようだ。


カローラアクシオ(たぶん)編

この車もレンタカー。しかも短時間借りただけなので全然思い入れが無い。
ので、さっきは軽〜くといいつつめちゃめちゃ重〜く書いてしまったが、今回は本当に軽く。(ぉぃ
この車でビックリしたのは借りた時のオドメーターがなんと58km。慣らしも終わっていない、おろしたてのバリバリの新車である。さすがにボディには傷一つなかった。さすがに新車となるとアクセルを全開にするのはちょっとためらわれる。ので新車に優しく、心持ち控えめに運転。が、そもそもこの車がすごいのはタコメーター(レヴカウンタ)が無いのである。なのできっちりレッドまで回す、とか出来ない。とりあえず、慣らしだから1,000kmまでは3,000rpmまで、とかも出来ないのである。なんとなく大人しめに走るだけ。(苦笑
ちなみに、前述のフィットアリアはエンジンのホンダだけあって、タコメーターはあったが水温計がなかった。水温が低い時は「水温低いよランプ」が点くだけである。それもちょっとひどいと思ったが、タコメーターが無いのもひどい。ちなみに、カローラアクシオ(たぶん)には水温計は付いていた。
一応、高速も街乗りも体験したけれども。そもそも乗った時間も距離も短いので印象が薄い。とにかく普通だった。まあ、新車なので遠慮がちに運転しているし。以前、やはり2年くらい前にカローラに乗った時は、EPSの出来の悪さがすごく気になったけれども、今回は特に気にならなかった。ただ、ホンダ車に乗った時のような相性の良さは感じないので、挙動はやはり違うんだと思う。


ランエボVI編

いよいよ真打ち登場(笑)。EVOgirlさんのエボ6である。

↑一通りいじってある車体なので詳細なスペックはこちらを参照。
エボXに乗った時も思った*2けれども、ファーストインプレッションはやはり世代は違ってもエボはエボだと感じた。ただ、Xと9MRはわりと近い感じがしたが、6と9MRでは少し離れている印象。世代的にはCPとCTで一世代しか違わないのだけど、6と9MRと言えば年代的にもちょっと離れているので、それも無理からぬことかも知れない。シートに座ってドライビングポジションを取ってみると、自分の9MRと比べるとスッポリ感はあまり無いように感じた。6の方が室内がちょっと広いせいかも知れない。
さっそく走り始めると、予想したような年代的な劣化は全然感じさせず、バリバリ現役だよ、っと言わんばかりの鋭い加速を見せてくれる。これぞまさにエボの加速だ。日曜の昼間の郊外だったこともあって、クリアな状況で踏めたのは一瞬だったため、全開で踏めたのはおそらく2速か3速まで。ので、残念ながらそれ以上の加速は試せなかったのだけど。
あと、TEINの車高調が効いてるせいだと思うのだけど、足回りがすごく良かった。接地感がすごくあって路面状況が手に取るように分かる。好みで言えば、自分のエボ9MRよりも良いと思った。まあ、一言で言うと固いんだけど。(笑
9MRは純正の足(ビルシュタイン+アイバッハ)がすごく良くできていて、替えるのはもったいないのだけど。でも、やっぱり万人向けのあらゆるシーンに合わせた足なので。一言で言うと柔らかいのだった。まあ、もちろん純正と言っても、エボはエボなので、カローラやフィットの足と比べるとかなり固いけど。
今回、EVOgirlさんのエボ6に乗ってみて、やはり車高調は入れたくなってきた。純正の足がもったいない(苦笑)ので、ヘタるまでは今の仕様でいくけど。ヘタったらオーリンズを入れるゼ〜(ぉぃ
あとはブレーキのタッチが良かった。自分のエボ9MRのブレーキについての不満はこれまでも何度か書いていると思うけれども。どうもブレーキのタッチがイマイチだと感じる。前回、じゃけんのーさんのエボXに乗った時もパッドは社外品(RAM'S)が入っていてタッチは良かったし、EVOgirlさんのエボ6にも社外品のどこか分からない(笑)パッドが入っているので、きっと純正がイマイチなんだろうなーっと思う。うーん、やはりブレーキパッドも社外品にしないとダメっぽい。純正のパッドが無くなったら、RAM'Sにするかな(じゃけんのーさんのマネ(笑))。
最後に今回エボ6に乗ってみて、エボ9MRとの違いを一番感じたポイントは、「四駆っぽさ」だった。これは昔、知人のエボ4に少しだけ乗った時にも同じような「四駆っぽさ」を感じたのだけど。エボ6はすごく「四駆っぽさ」がある車だ。その「四駆っぽさ」がエボ9MRだとちょっと薄いのだ。体感する「四駆っぽさ」とは、要はリジッド(直結)な四駆である時の車両の挙動なんだと思う。それがCT以降はACDが介在することによって、直結四駆的なテイストから少し遠ざかり、曲がる方向に振ってあるんだと思う。だから、9MRは「四駆っぽさ」が足りないのだ。もちろん、ACDは電子制御なので、理論上はどのような味付けも可能なハズだけれども。ACDのTARMACとSNOWのモードではどちらもそこまでの「四駆っぽさ」を感じたことは無い。*3だから、以前、EVOgirlさんが自分のエボ6が曲がらない、と言っていたのもちょっと分かる気がした。そりゃあそうだ。だって本来、四輪駆動とはタイトターンブレーキング現象により、曲がらないものなのだから。いかにAYCがあるとは言え、ACDが無いと、まだ曲がりにくいのだろう。逆に自分は9MRが「曲がりすぎる」と感じる。さすがにサーキットではアンダーステアを出しまくっていたが、ワインディングレベルでは恐いくらいに曲がる。ところが自分はFFの時代が長かったせいか、アンダーステアが好きなのだ(苦笑)。だから、AYCやACDの恩恵に与りつつも「四駆ってもっと曲がらないと期待して買ったのに」という思いが捨てきれない。(ぉぃ


BMW E46型320i編

ここからはオマケ。
今回、レンタカーを借りてさんざんフィットアリア(とカローラアクシオ(たぶん))を乗り回した後に、おやぢの320iを長距離(合計1,300kmくらい)運転する機会があったので、せっかくなのでインプレを書いてみる。(笑
これまであんまり意識しなかった(のでいっぱい悪口も書いてきた)けど、BMWが超良い車だと思った。何というかドイツ車全般に言えることだが、まず国産車と比べるとボディ剛性が異様に高い。そしてブレーキのタッチが良くてしかも実際に良く効く。あとはエンジンが良い。直6最高。シルキーシックス万歳。(ぉぃ
それからFRが良い。トルクステアの無いナチュラルなフィーリング。そしてほぼ50:50の前後重量配分。縦置きエンジンによるシンメトリックなボディバランス。そのどれもが乗っていて極上に思える。
自分は本来、そういったものにアンチテーゼを唱えたくて、ランエボに乗っているのだが、うっかり取り込まれそうになった。危ない危ない。(苦笑
でも、このまま歳を重ねていって、その時、うっかり金があったらやっぱり自分もビーエムとかに乗ってしまうのかな〜、っと思うとちょっと悲しい。だって乗っててラクチンなんですもの。ワシはいつまでも4気筒横置きエンジンで頑張りたいのだけど。まあ、歳を取った時に金が無い可能性の方が高いので心配するまでもないか。(苦笑
特に今回、ビックリしたのは三重から広島までの高速道路。走り始めてすぐに雨が降ってきて、路面はウエット。そのうち土砂降りになってヘビーウエット。それなのに走っていて本当に楽しくて仕方がないのだった。長旅で疲れているのに、である。しかもタイヤは3シーズン目を迎えたスタッドレスタイヤ。ウエット路面にも関わらず、けっこうなハイペースで飛ばして帰ってきた。雨の1号羽田線を常に緊張感を持ってフィットアリアを走らせた時とは非常に対照的だ。これぞ「駆け抜けるよろこび」である。(ぉぃ
ただ、FRだけあってウエット路面での直進安定性は低いと思った。まっすぐ走らないものをステアリングとアクセルでまっすぐ走らせている感覚はある。でも、だからこそ楽しいのかも知れない、っとちょっと思った。


ランエボIX MR編

最後に自分の車。
実は今回、前述の全行程を終えた後に、ひさびさに自分のエボ9MRに(そこそこ本気モードで)乗ってみたのだった。
たぶん、4速全開でレッドゾーンくらいまで踏んでみたと思う。で、その感想は明らかにバカみたいに速い、である。これに対抗しうるのは、上記の車の中では唯一、EVOgirlさんのエボ6だけだ。
それで思ったのは、自分はやっぱり明らかにバカみたいに速い車を欲しているんだな、ってこと。BMWの上質さも良かったけど、本当に求めているのはソレじゃあない(某湾岸漫画風)。で、車についての自分の立ち位置的なものが改めて確認できて、ちょっとだけ安心したのだった。:-)

*1:迷惑だからヤメロ。>ワシ

*2:参照→http://d.hatena.ne.jp/tmx/20081130/1228053091

*3:ちなみにACDの「GRAVEL」モードはほとんど使ったことがないので分からない(笑)。