PHS300とEye-Fi Shareと謎いUSBアダプタ、ファーストインプレ。

↑年末にAmazonに注文した、PHS300と「Eye-Fi Share SD型ワイヤレスメモリカード」と謎いUSBアダプタだけど。頼んですぐに届いていたのだけど、年末は主に冬コミ関連で忙しかったのだった。が、ようやく今頃になって使ってみたので、そのレビューを書いてみるよ〜

PHS300

Cradlepoint PHS300 Mobile WiFi アクセスポイント IEEE802.11b/g 黒 122×73×18.5 内蔵バッテリ1800mAh

Cradlepoint PHS300 Mobile WiFi アクセスポイント IEEE802.11b/g 黒 122×73×18.5 内蔵バッテリ1800mAh

↑まず、PHS300から。
パッケージを開けての第一印象はコンパクトで軽い。そして使ってみての第一印象は予想以上に使い勝手が良い、ということ。特にWebベースのUIが洗練されていて秀逸。AJAX対応でサクサク動くし、かなり専門的な設定項目まで用意されているのだけど、メニューの階層がよく考えられていて、不満なく快適に使える。正直、これで2万円程度とは驚きだ。この手のデバイスのUI設計で感心したのは久しぶり。例えば、MACアドレスフィルタリングをかけたいと思った時に、過去にアクセスのあったデバイスMACアドレスをリストから選ぶことが出来る。これは自宅で使っているAterm WR7850Sでも同じ事が出来るのだけど。PHS300が気が利いているのは、その際、デバイスの名前を同時に登録してくれるのだった。例えば、「iPhone」や「Eye-Fi」というように。このデバイス名をどこから持ってきているのかは正直不思議なのだけど。ユーザーが任意の名称を付けることも可能。
ちなみにセットアップは超簡単。本当にD02HWをつないで電源を入れるだけ。電源を入れて40秒程度待つと、LEDランプがグリーンになったことでモデムが待機状態になったのが確認出来る。その段階で起動完了であり、無線LAN経由でインターネットにアクセス出来るわけだ。まだ1〜2日程度使っただけだが、ルータとしての安定性も今のところ問題はない。
さて、モバイル機器としての問題はやはりバッテリ駆動時間だけど。どこかで内蔵バッテリだと2時間という記述を見かけたのだけど。実際はそれ以上持つような気がした。ただし、2時間連続してインターネットにアクセスしているわけではないので、使い方にもよると思うが。試しにさっそく、hehehe69さんに頂いたUSB電源供給ケーブル(外径5.5mm/内径2.5mm)を使って、eneloop(KBC-L2S)を接続。本体の内蔵電源をフル充電にした状態で、同じくフル充電状態のeneloopから電源供給を開始し、どの程度バッテリが持つかPHS300がバッテリ切れで電源OFFになるまで試してみた。ちなみに、両方を満充電状態で使い始める技は、ピードラさんの御指南による。(笑
正確な時間を覚えていないので申し訳ないのだけど。結果は6時間以上は十分に持ったと思う。利用方法はD02HWを常時インターネットに接続し、PHS300を待機状態にしておいて、時々必要に応じてiPhoneからネットにアクセスする使い方。もっとヘビーな使い方だと6時間はもたないかも知れないが、時々使う程度なら6時間は全然余裕ではないかと思う。
以上、PHS300は買って大満足。これで2万円は絶対安い。これからの時代、イーモバイル回線は一人一本、そして一人一PHS300だ。迷ってる人は今すぐ買おう。(ぉぃ


Eye-Fi Share編

アイファイジャパン Eye-Fi Share 2GB ワイヤレスメモリーカード EYE-FI-2GB-J

アイファイジャパン Eye-Fi Share 2GB ワイヤレスメモリーカード EYE-FI-2GB-J

↑次は、Eye-Fi Share。
セットアップが超簡単だったPHS300と比べると、コイツは使い始めるまでに多少の手間が必要。玄人向けのPHS300のセットアップが簡単で、パンピー向けのEye-Fi Shareのセットアップの手間がかかるというのは、ちょっと皮肉かも知れない。まあ、難しくはないんだけど。

↑ちなみにパッケージはなかなかオシャレ。デザインもギミックもよく考えてある。

↑ところがカードリーダのUSBコネクタ周りの形状がイマイチ。一言で言うと太すぎるのだった。おかげで、自分が今使っているノートPC、NEC LaVie(LL930/8D)だと左側のUSBポートには刺さらなかった。正確に言うと、刺さることは刺さるのだが奥まで刺せなくて、OSから認識されない。そんなわけで背面のUSBポートに刺したのだが、こちらも隣接するUSBマウスとネットワークケーブルを接続した状態だとギリギリだった。まあ、USB延長ケーブルを挟めば良いのかも知れないけど、USB延長ケーブルを常備しているような家庭は、既にこの商品のメインターゲットの一般ピープルではない気がする。(汗
あとはまあ、取説の指示に従って「Eye-Fi Manager」と呼ばれるツールをインストールして、カード本体をユーザーごとの無線LAN環境に合わせてセットアップしてやれば使えるようになるわけだ。自分はWindowsXP環境にインストールしたのだけど。この「Eye-Fi Manager」の作りが少々気持ち悪い。なんというか、WebアプリとローカルPC上のネイティブアプリの合体みたいな構成なのだけど。自分も仕事で同じようなものを作ったことがあるので、あまり偉そうなことは言えないのだが、どこまでがWebサーバ側で動いていて、どこまでがローカル側なのか全然分からなくて気持ち悪いことこの上ない。アプリの出来自体は特に悪くないので、不満はないのだけど。ちょっと気持ち悪いな、と。普通のネイティブアプリにしてもらった方が良かった気がする。まあでも工数的にはこっちの方が少なくて済むのかもなあ。
機能的には、公式サイトにあまり具体的な使用例が載ってなくてちょっと不安だったのだけど。自分がやりたかった、

Eye-Fi Share+EX-S600(デジカメ)+PHS300無線LANルータ)+D02HW(モデム)の
組み合わせで、PCを一切経由せずに「はてなフォトライフ」への写真の自動アップロード
が出来ることは確認した。前述のEye-Fi Shareの写真もそうやって撮影&転送した。もちろん、PCに転送することも出来るのだけど。それだとSDカードを使って転送してもそれほど手間はかからないので、あんまり嬉しくない。ところが、この組み合わせだとPCに一度も写真を取り込むことなく、いきなり「はてなフォトライフ」へ転送出来る。しかも、PHS300D02HWの組み合わせだと、イーモバイルの圏内ならばどこに出かけてもOKだ。出先からいきなり、Webサーバで写真を公開することが出来る。これ最強。ちなみに「はてなフォトライフ」以外にも、有名どころの写真サービスにはほとんど対応している。
ただ、不満点が一点あって「Eye-Fiカードの通知機能」がうまく動いてくれない。これは、メールなどで写真のアップロード完了を知らせることが出来るのだけど。自分はiPhoneにメールするようにしたのに、全然メールが送られてこないのだった。ちなみにメールの代わりにTwitterで通知するようにした時も、通知が来ない時があったけど、全然来ないってことは無かった。いつ転送が終わったかが分からないと、デジカメの電源を切って良いタイミングが分からないのでちょっと不便。まあ、転送中に電源をOFFにしても、電源がONになったら再度転送を再開してくれるみたいだけど。通知先をまたTwitterに切り替えようかなあ。
なお、セキュリティはWEPに対応している。ので、一応、WEPをかけて、PHS300側でMACアドレスフィルタリングもかけてみた。これがどれだけ有効かは分からないけど、無いよりマシってことで。(苦笑
あとは、約1万円という値付けだけど、これが高いか安いのかはよく分からない。「Eye-Fi Manager」の挙動などを見る限り、Eye-Fi Shareカード単体と「はてなフォトライフ」だけではおそらく機能しないと思うので、たぶん、Eye-Fi Share製造販売会社(Eye-Fi, Inc.)側のインフラが必要だと思うのだけど。将来的なインフラの運営費用も含めて1万円なら安いだろう。ただ、PCやデジカメのマニアではない、普通の人に訴求するにはちょっと高いかな、と思う。半額の5,000円前後にならないとパンピーへの普及は難しいのではないだろうか。あとは、最初のセットアップがやはりパンピーにはハードルになるかな、っとちょっと思った。詳しい人が補佐出来れば問題ないとは思うが、全くのPCやデジカメの素人にはちょっと難しいかも知れない。
そんなわけで、Eye-Fi Shareも買って満足。通知の問題はイマイチだけど、サーバ側の負荷的な問題だと思うので、まあ、そのうち直るでしょう。というか早く直してくれ(笑)。「Eye-Fi Manager」の作りが気持ち悪いのも、セットアップ時にしか使わないのでOK。特にPHS300との組み合わせが最強な予感がする。実際に使うのはまだこれからだけど、色々と応用を考えてみたい。


謎いUSBアダプタ編

サンワサプライ AD-3DUSB14 3DUSBアダプタ

サンワサプライ AD-3DUSB14 3DUSBアダプタ

↑そして真打ち登場。(笑
が、これがダメダメでした(汗)。特にPHS300との組み合わせがよくないのかも知れないけれども。コネクタの曲げの部分が緩くて、あまりに微妙。長さ的にも全くフィットせず。買うんじゃなかった。Amazonに騙された。(苦笑
そんなわけで、今はPHS300D02HWの接続は、D02HW付属の短いUSBケーブルを使ってます。これがベスト。まあ、この変なUSBアダプタも取っておけば死ぬまでにいつか使う日が来るかも知れない(一生、来ない気もするが)ので、とりあえず取っておくかー
というわけで、PHS300用にコレを買おうと思ってる人は、買ってはダメです。Amazonに騙されてはいけません。(笑