続・RE-11、インプレッション。

もみのき森林公園からの帰り、なんの前触れもなく、コーナーの立ち上がり(たぶん)でいきなりリヤタイヤが滑った。いや、前触れはあったのかも知れないけど、時分の腕では全く検知できなかった。キッカケを与えてしまったとすれば、少しだけアクセルを抜いたかも知れない。でも、その程度。タックインを引き起こせるほどじゃあない。路面もドライのハズ。ACDモードはターマック。全然、原因が分からない。スキール音も全然鳴っていない。ハイグリップタイヤが滑るときってそんなモン、って気もするけど、その程度の横Gで滑ってたらハイグリップタイヤじゃない気がするんだけどなー
いや、そこそこ攻めてましたよ。調子に乗って。

↑このときの印象としては、RE-11ってPlayz? って感じだったのだけど。(ぉぃ
今日は調子が良くて、POTENZAっぽいなーっと思って、ちょっと調子こいてたのだった。前回との違いはまずエア圧。F2.1キロ/R1.9キロ(冷間時)。前回よりフロント、リヤ共に0.05キロ低い。あとは気温が前回より少し高いと思う。前回はまだ皮むきが完全に終わってなかったんじゃないか、っと思えるほど、グリップし始めた印象だったので、気持ちよく飛ばしていた。


そんな時に、いきなりリヤがブレイク。微妙にタコ踊ってなんとか立て直したけど、正直ヤバかった。ランエボに乗り換えてから、最大の危機。サーキットでもここまでシリアスな状況にはならなかった。
走馬燈が流れた、というのはウソだけど、板金塗装の見積書は間違いなく脳裏をよぎった。すごい勢いで見積もり書の明細が脳内スクリーンをスクロールする中、合計金額が表示される前に、なんとか立て直した。滑った瞬間は「やっちまった」と思った。
思い当たるコトと言えば、タイヤがすっかり冷め切った後、再び走り出したので、タイヤが温まっていなかった可能性は高い。とは言え、夏場の午前7時半過ぎ。照りつける太陽で日向にいればもう十分に暑い。日陰にしても冬場とは違って、凍結することは考えられない。しかも4WDで、純正の足で、いきなりリヤが滑るかー? って疑問はある。RE-11って、もしかすると横Gに弱いのかも。あるいは冷えてる状態だとグリップがかなり落ちるのかも。今まで、RE-01やRE-01Rの時に夏場も冬場もさんざんシビックでサーキットを走ってたけど。どんな条件であっても、この程度の横Gに耐えられなかったとは思えないんだけどなー
もちろん、車両が違うので単純に比較はできないけど。自分としては、RE-01やRE-01Rの方がグリップした印象。タイヤの絶大なグリップにまかせて横Gを思いっきりかけたコーナリングをするのが好きで、RE-11を選んだというのに。


あるいは、RE-11に対する期待が大きすぎたのかも。自分の中では、


RE-11>>(超えられない壁)>>純正タイヤ
↑だと思っていたのだけど、実は純正タイヤ(ADVAN A-046)がかなり良く出来ていたのかも知れない。

RE-11>純正タイヤ
↑少なくとも今はこんな印象。

RE-11<純正タイヤ
↑ヘタをすると、こうかも知れない。今回、リヤが滑ったのは、タイヤが暖まっておらず、タイヤのグリップする適正温度域を外れていたため、と思いたい。
でも、それにしてもグリップ限界を超えたときの挙動がこうだとすると*1、公道では危険過ぎて、とても試せない。サーキットで、しかもエスケープゾーンの広いコーナーで、コースがクリアな時に限界を探るしかないなーっと思う。
あと、今回の教訓は、RE-11をRE-01やRE-01Rのつもりで扱っていてはダメ、っということ。色々と特性が変わってる気がする。危うく刺さるところだった。(汗


正直、

このとき悩んでたけど、やっぱりネオバにしておけば良かったかな、っとちょっと後悔してる。でも、ネオバにしたらきっと、RE-11が気になっていたと思う。結局、そのタイヤがどんなタイヤかを知るには、一度履いてみるしかないわけで、そういう意味では良い経験になったと思いたい。無理矢理ポジティブシンキング。(ぉぃ


友達に相談してみたら、少し車高を下げて重心を落として、足を固めてキャンバーを付けたらどう? って言われた。おお。なるほど! 確かに、シビックでRE-01Rを履いてたときもそーゆーセッティングの方向だった。それは正しい気がする。
でもね、タイヤのために足をいじるの? 今、タイヤ(とMac miniiPhone)買ったばかりで車高調入れる金なんてねーし。


しかし、今思えば、手放す直前の、あのシビックは足もタイヤもブレーキも煮詰まりきったセッティングだったんだなーっと思う。自分で長年かけて自分の気に入るもので固めてきたから、完全に自分の気に入る仕様になっていた。足りないのはパワーくらいだったなー
ランエボ9MRも純正の状態では完全に成熟しきっていて、全くもって完成度が高いのだけど。ちょっとタイヤのグリップが足りないよな〜、っとか思って。なにか一つでも手を付けてしまうと、結局はトータルのバランスを崩すことになって、迷走が始まるのだった。


ちなみに、今まで乗ったことのある市販車で、純正の足でいいや、っと思えたのは、ランエボとポルシェ(ボクスターを含む)くらいなのだけど。あらゆる市販車が自分にとっては、ふにゃふにゃの足回りに思える。もっとこう、足はガチガチでないと。(ぉぃ
でもそれでも、微妙にこうなったらいいなーっという希望を持って、今回、RE-11を履いてみたのだけど。結局は足回りとのマッチングが微妙に取れなくなってしまったのかも知れない。車高を落として、もっと固めないとダメな気がしてきた。本当に気に入る自分だけの仕様の車を作るのは難しい。

(13:03、追記)

*1:まあ、FRだと滑り出しがもっとマイルドなのかも知れないけど。