インセンティブモデルについて考えてみる。
遅レスだけど。リンク先の記事読んだよ〜、さんきゅ〜！
で、その後、インセンティブモデルについて考えてみたのだけど。やっぱり、安いような気がするだけで、それは気のせいだと思う。つまり、結局は月額基本料なり通信料なりに端末の本来の価格（の安くなった分）が加算されてるから、結果的に払う金額は同じ（＝月賦払いになっただけ）か、下手すればインセンティブモデルの方が高くつくと思う。*1例えば、ワシの場合、先月、WILLCOMの端末を実に5年半ぶりに買い換えたけど。インセンティブモデルがある以上、いわばキャリアに余分な出費を強いられている状態だと言えよう。見方を変えれば、頻繁（例えば10ヶ月ごと）に端末を買い換えるユーザーを、買い換えないユーザーが支えている状態だとも言えよう。
ただし、年始にヨドバシで新規1円で売られていた702NKのような極端なケースで言えば。4万8千円も出して、6630スタンダードバージョンを買うのと比べると、短期間しか使わないのなら、インセンティブモデルのが安い、というケースも出てくる、のだと思う。例えば1年間だけ使って解約しちゃえば、1円端末のがおそらく安いだろうし。逆に、何年も機種変せずに使い続ければ、6630を買った方が安くなるのだった。そして、キャリアが望んでるのは、機種変しないで高い基本料＆通信料を払い続けてくれるユーザーだと思う。*2
が、携帯の新規加入数も頭打ちだし、今から新規加入してくる層は通信料をたくさん払える層ではないだろうし。*3インセンティブモデルもさすがにそろそろ崩壊するのでは、という期待がもてるのだった。でも、ARPUも下がり続けてるし、端末の値段だけ徐々に上がって、基本料や通信料は高いまま、って結果が一番ありがちな予感が。ま〜ここはやはりソフトバンクに期待ですな（強引な結論）。
っとここまで書いて、な〜んかイマイチ魂に響かないコトに気付いた。（苦笑
つまり、ワシが6630スタンダードバージョンを買った真の理由は、値段の安い高いじゃないみたい。
そう。真の理由は、
国内キャリアがムカツクから。
なのでした。例えば、702NKにしても、内蔵プレーヤーでのMP3再生が制限されていたり。いわゆる勝手アプリのインストールに制約があったり。*4「Vodafone live!」はパケット定額対応だけど、それ以外はダメよ、とか。
NM850iGに至っては、それこそ規制だらけだし。
もうね、なんかね、そーゆー制約がいちいち鬱陶しくて仕方がないのですよ。だから、キャリアから何も制限されることのない自由な端末が欲しかったのだった。
イエーイ！ 自由だゼ〜〜、6630スタンダードバージョンは自由だゼ〜、ベイビー！！
あ〜、スッキリした。（ぉぃ
いや、本当にイヤなのは、個々の端末の機能的な制約じゃなくて、インセンティブモデルとか。iモードに代表される、クローズドなインターネット環境が醸成するキャリア主導型のコンテンツ市場とか。そしてそれらがもたらす、業界の歪んだ構造、なのだけど。でも、それを望んだのは、確かにユーザー自身なのかも知れない。圧倒的多数のユーザーは、今のめちゃめちゃクローズドな国産携帯電話とiモードサービスに十分満足しているだろうし。まあ、結局のところ、自分のような少数派が今になって「ボクちゃんはそれを望んでませんよー」っと言ってるだけなのだけど。
最後に蛇足だけど。（ワシから見た場合）そんなガチガチに制約だらけの国内携帯電話業界にあって、M1000は本当に例外的に自由な端末だと思う。いや、もちろんSIMロックはかかってますけど。NM850iGを見るにつけ、やっぱりiモードはバッサリ切り捨てて正解だと思う。*5
だから、たとえM1000の後継機を望むのが無理であっても、この路線（ビジネスFOMA＝iモードバッサリ切り捨てて自由路線）はぜひ続けて欲しいと思うのだった。ワシのような、ごく一部のワガママでマニアックなユーザーのために。*6
*1:グローバルに見て、日本の携帯電話料金が高いのは、インセンティブモデルのおかげなわけだし。
*2:ちなみに、インセンティブモデルには「新規ユーザー獲得」と「端末販売促進」の二つの側面があるのでは、っと思える。「端末販売促進」についてはキャリアは望んでない（代理店にキックバックが発生するから）けど、メーカーは望んでるのかな、と思ってみたり。しかし、日本の携帯電話業界ってキャリアばかり前面に出てて、メーカー側の事情は全然表に出ないよね〜
*3:チュウガクドコモダケとかショウガクドコモダケとかジージドコモダケとかバーバドコモダケとか。
*4:未認証アプリも、SIS展開すればインストール出来るらしいですけど。
