iPhoneは売れると思う（M1000比）。
ここに列挙されている、iPhoneのネガティブな部分、
を全て満たした、ドコモ初の3Gビジネス向け携帯電話がかつてあった。*1
それが、マゾ専用携帯とまで言われた*2、M専こと、DoCoMo FOMA M1000である。
あまりの在庫の量から、ドコモプレミアクラブポイントキャンペーンでのポイント交換商品となること三回。
そのたびにヤフオクに出品され、SIMロック解除され、海の向こうへとドナドナされていったという（たぶん）。
そして世間的には、すっかりW-ZERO3が国内初のスマートフォンのような扱いになっているが、M1000の発売は、2005年7月1日であり、2005年12月14日発売のW-ZERO3よりも、5ヶ月以上先である。
さて、冒頭に列挙した、ネガティブなイメージから*3、売れないスマートフォンの代名詞のようになってしまった、M1000ではあるが、それでもiPhoneの場合は売れると思う。M1000よりは。（ぉぃ
いや、実際のところ、iPhoneがパンピーに売れるとはとても思えないし、パンピーに売れてもサポート出来ない可能性がある、あるいは、サポートコストが利益を圧迫する可能性があるから、個人的には、売れない方が良いくらいだと思う。
では、誰が買うのかと言えば、自分を含めて極一部の携帯ヲタクと、一部のAPPLE信者だと思う。そう。M1000の時は、モトローラ信者はいたが、国内ではモトローラ信者が少なすぎたのが、M1000が売れない問題の本質だったのである!!*4
その点、国内のAPPLE信者はモトローラ信者の65536倍に達する（当社比）。
なので、大丈夫。iPhoneは売れる。M1000よりは。
っと冗談はともかく。*5APPLEやソフトバンクがどんなにガンバっても、iPhoneが既存の携帯のシェアをガッポリと奪うことはあり得ないと思う。せいぜい、今のMacがPC市場全体で占めているシェアにも及ばないであろう。って、今のMacのシェアが何％なのかも知らないけど。（ぉぃ
まあ、でも、それでもいいのである。今、最新のソニエリ製UIQ端末を、日本ではどのキャリアからも手に入れられないのと比べれば、国内でiPhoneが買えて、そして電話機として使えるだけでも、十分なのである。あるいは、もっと言えば、国内の鎖国的携帯電話市場における、キャリア絶対主義に一石を投じるキッカケになれば十分だとも思う。そう言う意味では、禿マンセーだとも言えよう。ソフトバンクはキライだけど。
ここで、個人的に携帯電話に求める機能について語ってみると、とにかく、ユーザーに対してオープンであること。PCで出来て当たり前のこと、例えば、MP3や動画ファイルが、当たり前のように携帯でも再生できること。PCで見られるWebサイトが携帯でも見られること。電話帳（やスケジュール）の同期。もっと言えば、自分で作ったアプリが動くこと。などなど、21世紀になったんだから、というか、今の携帯電話のスペックは、一昔前のPC程度はあるのだから、出来て当然と思えることが、スマートフォンの登場前は、なぜか出来ないことが多かった。それも3Gになって、ある程度の改善はされているけれども、PDC時代は絶望的だったと言っても良いだろう。自分は、それらが出来れば、たとえ、ワンセグが見れなくても、Felica非対応でも全然かまわない。携帯サイトも見れなくてイイ、っというかむしろ見たくない。日本語入力が貧弱なのは困るけれども、それを補って余りある魅力が『PCで出来て当たり前のことが携帯でも出来ること』にはある。そう、その点でのみ言えば、M1000は自分にとって、100点満点。いや、120点をあげても良いくらいの、最高の端末なのである。
さて、iPhoneがM1000と同じニオイがするかはまだ分からない。けれども、自分はM1000以降、オープンなプラットフォームとして、自分がやりたいことを実現できる端末をずっと探してきた。N903iも買ってはみたけれども。iアプリはある程度オープンなプラットフォームとは言えるけれども。GPSに直接アクセスするためには、公式サイトとして認められる必要があるため、いわゆる勝手アプリではGPSにアクセス出来ない。*6そのため、本当にオープンなプラットフォームだとは言えないし、そもそもiアプリの開発時においても、PC側からUSB接続などでiアプリを端末に直接ダウンロードする方法が無いというのは、お世辞にも開発者に親切な環境とは言えないだろう。そんなわけで、今回のiPhone 3Gの発売は、M1000の発売から3年経って、ようやく自分は、自分にとってのM1000の後継機に巡り会えた気がしている。*7
