金融は虚業か?

マジレスすると、金融は虚業じゃないよ。
小学校時代の社会の教科書を見て、第一次産業の上に第二次産業があって、その上に第三次産業がある、というヒエラルキーをつい想像してしまいがちだけど。確かに歴史的な発展段階としてはそうかも知れないけれども。
たとえばウイスキーの生産は、原料の麦やトウモロコシを酒類に加工するので、第二次産業に分類すると思うのだけど。熟成に最低3年間はかかるし、通常は8年から12年かかるんだよね。つまり、ウイスキー生産を事業としてやるには、生産から最初の売り上げが立つまでになんと8〜12年、売り上げがゼロのまま会社を運営していかなければならないわけだ。もちろん、その間、工場の社員にも給料は払わなきゃいけない。で、これをサポートできるのが銀行なわけ。つまり事業計画を見て、10年、20年先の投資対効果を判断して、その間、貸し付けをするんだよね。だから、近代においてウイスキーを事業として生産するためには、綺麗な水が採取できること以外にも、金融業が発展した社会でなければ駄目というわけ。ちゃんと生み出してるでしょ? 銀行、ぢゅーよー(笑
今回の金融危機の問題は、単にレバレッジをかけ過ぎなのがイケナイんだと思うけどなー、どんだけハイリスクハイリターンやねん。(苦笑


あと、情報産業だって、コンテンツやサービスを提供してるわけだから虚業ではないでしょう。じゃないと、物理的に何も残らない上に、髪の毛の量が減る、床屋が虚業ということになるが。(ぉぃ