QWERTYとM/Tのイケナイ関係。

ワシはスマートフォンなら、QWERTY配列じゃないとイカンと思うのだった。
なので、iPhoneQWERTYモードで使っている。iPhoneスマートフォンかどうかは議論の余地があると思うけど。というかむしろ、スマートフォンじゃないと思うけど。非ガラパゴス携帯で非スマートフォンでタッチパネル端末でBluetoothのHIDプロファイル非対応機をなんて呼べば良いかが分からない。まあ、ここではiPhoneは仮に「準スマートフォン(仮)」と呼ぶことにしよう。
話を戻すと、iPhoneQWERTYモードで使っているのだけど。これがキーが狭くて使いづらいのだった。いや、キーの幅はそれなりにあるのだけど。指でタッチすることを前提とすると、ちょっと狭い。M1000のように狭くてもスタイラスで使うことが出来れば、問題はないのだけど。iPhoneも専用スタイラスを試してみたけど、けっして使いやすいとは言えなかった。ハッキリ言って使いづらかったので、指タッチに戻ってきた。横画面にして使えば、そこそこキーの幅が取れるので、まだマシなのだけど。縦画面で使うと狭いな〜っと思いながら、キー入力をするハメになる。Safariのように縦画面でも横画面でも入力が出来るアプリは、横にすれば良いけれども。縦画面でしか入力が出来ないアプリだと、入力がかなり苦痛だったりする。でも、スマートフォン、または準スマートフォン(仮)ならば、やっぱ漢は黙ってQWERTYだよなーって思うので、意地でもQWERTYなんである。


ところで、このあえてQWERTYという選択に似ているモノがあるのに気付いた。そう、それはM/Tである。あえてこの時代にこの国でマニュアルトランスミッションという選択。まあ、欧州ではM/T車はかなりメジャーみたいだけど、ご存じの通り、米国や日本では絶滅危惧種のようである。
まだトルコンATしかなかった時代は良かった。ワシはトルコンのフィーリングがどうしても好きになれないし、効率も悪いのでATはキライだ。そう言える。ところがVWのDSGを筆頭に、R35 GT-RデュアルクラッチトランスミッションランエボXのTC-SST、M3のDCT、ポルシェ911のPDKと、いまやデュアルクラッチ式トランスミッションが花盛りである。
もちろん、(広義での)DCTが広まる前にも、フェラーリのF1マチックやランボルギーニのe-gear、アルファロメオセレスピードMR-SのシーケンシャルMTなどが存在したし、伝達効率だけで言えば、それらもM/Tと変わらない。ところがデュアルクラッチトランスミッションは、伝達効率だけでなく、駆動の途切れがほぼ皆無という点からも秀逸と言わざるを得ない。これはクラッチペダルが一つしか無い3ペダル車では真似することは出来ない。これにマニュアル式で対抗するには、4ペダルにして人間の側ももう一本足を増やすしか無いのである。この構図は4輪独立ABSに、人間ABSが対抗できないのと同じである。
そんなわけで、昨今はとうとうM/Tを選択する合理的な理由がなくなってしまった。伝達効率で言っても、M/Tと変わらず、それでいて自動変速なので変速の手間がかからない。手動モードにすれば、変速のタイミングも乗り手が選ぶことが出来る。オートマ限定免許でOK。M/Tより若干重量が増して、M/Tより値段が上がることは問題かも知れないが、それ以外は良いことづくしである。


そんわけで、ワシはM/T車に乗る理由を合理的に説明できなくなってしまった。もはやあえて準スマートフォン(仮)でQWERTYを選ぶように、もはやワシはマゾだから。としか説明できないのである。(ぉぃ