プロとアマチュアの差について。

前述の記事から話はそれるけど。自分はどうも「プロだから許されない」とか「アマチュアだから許される」という発想が好きになれないのだった。なぜかと言えば、今の時代、そもそもプロとアマチュアの境界があいまいだと思うので。

例えば、漫画(同人)業界でも、コミケットに行けば、3万を超えるサークルが参加しているけれども。*1その中で、商業誌に連載を持っているけど、それだけでは食べていけない人もいるだろうし、逆に、商業誌ではほとんど描いてないけど、同人誌だけで十分暮らしている人も中にはいると思う。そうなると、一概に商業誌=プロ、同人誌=アマチュア、という定義付けは出来ないと思うし、しても意味がないと思う。

あとは自分の経験で言えば、コンピュータ業界において、自分はフリーランスの時期があった*2ので、振り返ってみれば景気の良いときも景気の悪いときもあったけれど、食えてる時はプロだったんだなーっと思うけど。それだけで食えてない時は、果たしてアマチュアだったかと言えば、そうでもない気もするし。いつからプロでいつからがアマチュアかなんて、分からないのだった。せいぜい確定申告の時に、まあこんくらい稼いで納税もしてれば、プロといっても恥ずかしくはないだろうな、っと思うくらい。

あるいは、サラリーマン時代を振り返ってみても。IT業界に入ってしまえば、簡単にSEだのエンジニアだのプログラマだの、肩書きはもらえるけれども。肩書きだけで、本当にそいつが「出来る」ヤツなのかを見抜くのは、はなはだ難しいと言わざるを得ない。が、サラリーマンである以上、みんなその仕事で食ってるワケである。みんなプロ。でも、お前はアマチュアだろーっと言いたくなる人もごまんと働いてるのがこの業界である。だから、プロ、アマチュアの定義付けは難しいと思うし、しても意味がない気がするのだった。

結局のところ問題は、プロかアマチュアかではなく、そいつが「出来る」ヤツなのかどうか、なのだから。*3

*1:自分も10年以上サークル参加してたけど。

*2:いや、今もいちおーそうなんですけど。

*3:え? ワシ? ワシは「出来ない」子ですよ。(ぉぃ